【ディーラー様向け】行政書士法改正と車庫証明・登録業務への影響は?

この度、令和7年6月に行政書士法改正(行政書士法の一部を改正する法律:令和7年法律第65号)が公布され、
令和8年1月1日から施行されました。
今回の改正は、行政書士制度の位置づけを整理する内容ですが、
自動車業界の実務にも一定の影響が見込まれます。
本記事では、販売店様向けに実務目線で整理します。
■ 改正のポイント
今回の改正の中核は、
業務独占規定の趣旨の明確化です。
具体的には、
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名目を問わず報酬を得て行う書類作成の位置づけの明確化
-
電子申請時代を踏まえた制度整理
-
専門職の役割の明確化
といった点が整理されています。
従来からの解釈を、条文上明確にした改正といえます。
■ 自動車業務との関係
車庫証明や自動車登録業務は、典型的な「官公署提出書類」に該当します。
そのため今回の改正は、
- 自動車検査登
- 自動車登録書類作成
- OSS車庫証明
- 自動車検査登録制度
といった分野に関係する事務作業に大きく影響が出ます。
特に、書類作成主体や外注体制については、
この度の法改正をきっかけに改めて整理を検討する販売店様も増えています。
■ 現場では従来型の運用も残ってるのが実情
一方で実務の現場では、
長年の慣習に基づく運用が残っているケースも見受けられます。
例えば、
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業務分担が曖昧なまま継続している体制
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名義や責任範囲が整理されていない外注形態
-
社内慣習として定着しているフロー
こうした体制が、直ちに問題になるというものではありませんが、
制度が明確化されたことで、将来的なリスクとして認識され始めている印象があります。
■ 大手企業ほど対応は早い傾向に
当事務所でお受けしているご依頼では、
自動車関連事業者様と継続的に関わる中で、特に大手企業ほど、法改正への対応は慎重かつ迅速であると感じています。
実際に、
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業務フローの見直し
-
外注体制の整理
-
専門家である行政書士との連携強化
といった動きは、既に進んでいます。
これは違法性の問題というよりも、
将来的なコンプライアンス管理の一環として整理しているケースが多いように見受けられます。
■ 実態を踏まえ、中小販売店様にこそ検討いただきたいと考えます
大手企業には法務部門がありますが、
中小販売店様の場合、そこまでの体制を持つことは現実的ではありません。
そのため、
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外部専門家の活用
-
業務の見える化
-
役割分担の明確化
といった形で体制を整えることで、結果的に安定した運用につながるケースが多くあります。
■ 今後の実務の方向性は?
今後は、
-
法改正対応
-
電子申請(OSS)への適応
-
業務の専門化
この流れがより明確になります。
その中で重要になるのは、
「誰がどの責任で業務を担うか」という視点です。
■ まとめ
この度の行政書士法改正は、
自動車業界に直接規制をかけるものではありませんが、実務の整理を促す改正といえます。
制度が明確化された今こそ、
「これまで問題がなかったから大丈夫」ではなく
「これからも安定して運用していけるか」
という視点で体制を見直す良いタイミングなのだと感じます。
車庫証明・登録業務の体制整理や外注化の検討については、いつでもお気軽にご相談ください
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👨💼 行政書士 須田充(愛知県行政書士会所属)

